ストロベリーリナックスから出たボードで,Arduinoと同等な価格で性能は一桁違うので安い.開発環境はArduinoと比べるのは酷でそれほど親切ではないが,コマンドラインツール(dfuw)を用意してくれたところに良心を感じます.詳しい手順はホームページに書いてあるので,困った点だけ後で触れます.
購入時にはピンヘッダorピンフレーム,タクトスイッチ,リセッタブルヒューズ,ジャンパ,USB端子が未装着なので,ハンダ付けが必要.
一年位前だと尻込みしたが,最近は慣れてきて100ピンのピンフレームもサクサクとハンダ付けできた.ユニバーサル基板で作るのに比べるとキットはすごく楽だと感じる.
大きさはArduinoより少し狭くて少し長い程度.
あとWindows以外のOSでも使えるといいんですが,以前にstm32はDWMで特集されたらしくその頃のノウハウが蓄積されていて,ある程度枯れたプラットフォームのようです.
コンパイラはCodeSourcery G++ Lite for ARM EABIでgccベース.STM32 primerについては
http://www.paintyourdragon.com/uc/osxstm32/index.html
にあるようにMacOSXでも使えるようだ.また,
Cortex M3開発環境 on Mac OSX
というページではdevkitARMを使っているが,こちらはJTAGでアップロードしているようでDFUが使えるツールが必要.
ひとつマニュアル通りに行かなかったのはdfuwというツールをダウンロードしてST*.dllを同じパスにコピーしても動かない.
「※ /usr/bin/dfuw.exe: error while loading shared libraries: STDFU.dll: cannot open shared object file: No such file or directory のように表示される場合はdfuw-0.10.zipに含まれている4つのDLLファイルが正しくコピーされていないか、PATHに設定されたフォルダにコピーされていませんのでご確認ください。」
と書いてあるが,dfuw.exeをダブルクリックすると,MFC42D.DLLがないとエラーが出るので,上記の件だけではなさそう.VisualStudio2008をダウンロードしようとすると2010になっているので,昔買ってあまり使っていないVisualC++6.0のCDがあるのでインストールした.すると問題なく動くので,原因がMFC42D.DLLが問題なのは確かです.ストロベリーリナックスさんはソースを公開しないと書いていますが,dfuwをlinuxとかでも動くようにしてくれるとありがたいです.
DfuSeによる通常のやりかたではコンパイル後できたhexファイルをDFU File Managerでdfu形式に変換して,DfuSe DemonstrationでSTBeeに転送する.転送後にリセットするとプログラムが実行されるが,再び書き込むためにはUSER,RESETを同時に押して,RESET,USERの順に手を離すというちょっと面倒な操作が必要になる.しかもコンパイル仕直すとDFU File Manager,DfuSe Demonstrationの両方でファイルの選び直しが必要になって非常に面倒です.その手間を減らすためにdfuwを作ったようです.
Makefileに
program: $(TARGET).hex dfuw $(TARET).hex
という行を加えておけば,
make && make program
更に
all:にprogramを加えればmakeだけで
コンパイルからアップロードまで一気にできるので非常に楽です.
ひとまず動作確認できた.
アップロードの様子を動画でhttp://www.twitvid.com/ICUHO
(若干追記 2010/05/03)
CodeSourceryG++はlinux用も用意されている。
dfu-utilというツールがあり、linux,windows,macで使える。
dfu-utilで認識はできたが、書き込みはまだやっていない。
MapleというArduinoに似たボードもSTM32F103RBを使っていて、これはdfu-utilでアップロードしている。
試してみたいがDFUのブートローダを壊すと使えなくなってしまうので検討中
STM32マイコン徹底入門
http://miqn.net
というサイトからリンクをいただきました.非常に丁寧に書いてあるので,参考になります.
管理者様
突然のメールにて失礼致します。
当方、STM32マイコンをテーマにしたホームページ(http://miqn.net)を制作・運営いたしております川内と申します。
このホームページははSTM32マイコンを題材に、開発環境の構築方法やRTOSの利用方法を解説しているホームページです。もともと書籍として刊行する予定で執筆しておりました原稿の一部をホームページで無償公開しております。また関連する動画も掲載中です。
インターネットで検索を致しておりましたら、貴ホームページにSTM32に関する記事が掲載されているのを拝見いたしました。ご迷惑でなければ相互リンクをさせていただきたく、このメールを差し上げた次第です。
勝手ながらこちらのリンクページには、先だって貴ホームページへのリンクを掲載させていただきました。ご迷惑であれば削除させていただきますのでお知らせください。
http://miqn.net/node/38
リンクを掲載いただけます場合には、「STM32マイコン徹底入門」というホームページ名をアンカーテキストとして、「http://miqn.net」にリンクを設定いただけますと幸いです。
勝手を申しまして恐縮ではございますが、是非ともリンクをお願いいたしたく、よろしくお願いいたします。
miqn.net管理人
川内康雄
ありがとうございます.
お返事遅くなりましたが,記事中にリンクを追加しました.
徹底入門というだけに相当な分量で頭が下ります.
こんなページを紹介していただくのは気が引けますが,
私の方はMacOSX, Linux寄りで情報を充実していければと思います.
突然すいません。
ロボカップJr.で使用するロボットのメインコンピュータにSTbee Miniを使おうと思い、Macで、STbee Miniの開発を始めた高校1年生です。
Xcodeでコンパイルして、バイナリーファイルを生成するところまでは行けたのですが、DFUによる書き込みがどうしても出来ません。dfu-utilを使用したいのですが、インストールの仕方から、書き込みの方法まで全く分かりません。
認識されるところまでは成功された とのことですので、分かる範囲で良いので、教えて下さるとうれしいです。
かなり前の記事を、いまさら掘り起こしてしまって すいません。
あと、もう一つ気になったことが、記事の中でdfuwをLinux?(Mac?)上で実行しているような感じがしたのですが、こちらの勘違いでしょうか?
とりあえず以下のページを参考にしてください。
http://tafe8memo.blogspot.jp/2011/07/linuxstbee-ministm32.html
http://tosihisa.wordpress.com/2011/06/19/linux-debian-squeeze-stbee-mini/
http://leaflabs.com/docs/unix-toolchain.html
dfuwの部分は当時仕方なくWIndowsのcygwinでやっていました。
速い返信ありがとうございます。
提示していただいたページを参考にして現在いろいろ試しています。
うまくいったら、またお知らせします。
ありがとうございました。
すいません。報告が遅れました。
MacのXcodeでビルドを実行すると、コンパイルから書き込みまですべてが自動で出来るようになりました。提示していただいたリンクにとても役に立つ情報があり、無事ソフトのインストールが出来ました。残念ながら、その後の情報はどこにも見当たらず(断片的なものはありましたが)頑張って自力で見つけました。
おそらく、もうすぐ部活のブログのAuthorになるので、そのときにやり方は書こうと思っています。
本当にありがとうございました。